✨ かぎろい ── 静けさに宿る光
静岡の大井川。
その河原で20年前に拾った小石がありました。
まるく削られた形の中に、流れの時間が刻まれていて、私の部屋にずっと置かれて触ったり眺めていると
その形や手触りが心地よく
そんな思いと、この「かぎろい」は相性がよいような気がしました。
■ いのちをもう一度、光に変えて
このシリーズに使っている淡水パールは、
もともと“ジュエリーとしては使えない”とされていたものです。
形がいびつなのはバロックパールとして人気がありますが、それだけでなく、穴がずれていたり大きく穴が空いていたり、削れていたりはなかなか使いづらいのです。
でも私は、そうした歪みの中にこそ自然の力と時間の記憶を感じます。
金箔を施し、樹脂で包み込むことで、
もう一度「光を宿す存在」に生まれ変わらせています。
再利用というより、「再生」という言葉の方が近いかもしれません。
ネックレスはリバーシブル仕様。
片面は金箔を閉じ込めた透明な輝き、
もう片面は、艶やかなケシ珠の真珠の表情。
その日の装いと気分に合わせて、
光の面と静けさの面を選んでいただけます。
■ 素材へのこだわりと安心
金箔の層を保護するために使用しているのは、
造形用の高品質UV硬化樹脂(アクリレートポリマー)。
一般的なクラフト用のレジンとは異なり、
透明度が高く、耐久性と安定性に優れています。
私はこの素材を数年にわたって自分でも愛用していますが、
黄変や割れなどの劣化は見られません。
安心して長くお使いいただけるよう、
素材選びと工程にはとても気を配っています。
それでも樹脂という性質上、
強い熱や酸に長時間触れると変色の恐れがあります。
高温になる車内やストーブの近く、温泉・海水などではお外しください。
使い終えたら柔らかい布で軽く拭き、
光の届かない場所で保管していただくのが理想です。
■ 光と静けさのあいだに
「かぎろい」は、夜明け前に差し込む一筋の光のように、
静けさと希望のあいだに生まれるジュエリーです。
白いニットに合わせれば、柔らかな温もりを。
黒のブラウスに合わせれば、金箔が凛と浮かび上がるように。
ひとつのネックレスで、日常と特別の両方を纏えるように。
再利用という言葉よりも、
「いのちをもう一度光として生かす」こと。
その小さな循環を、手のひらで感じていただけたらと思います。
📍詳細・ご購入は当HPのショップページよりご覧ください。