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ワイヤーと糸、その違い

真珠との出会い

真珠の会社に勤務したため、糸で何本もネックレスを作ってきました。私はデザイン室でしたが、当時の販売スタッフの手際の良さには、本当に目を見張るものがありました。

お得意様や海外からのお客様のご要望で、数時間で仕上げなければならないこともあったと聞いています。

ショーケースにはクラスプ付きのネックレスもありますが、「ロット」と呼ばれるクラスプなしの真珠の束から、真珠とクラスプをお選びいただいてお仕立てします。その際は一粒一粒を点検し、並び替え(アレンジ)を行います。

そんな中で今も忘れられないのが、ある上級販売員さんのエピソードです。

その方はご自身の真珠のネックレスを、お出かけのシーンに合わせてパーツを入れ替えたり長さを変えたりと、自由自在にアレンジして楽しんでいらっしゃいました。
早く美しく仕立てられるからこそ、できる技。
その姿はとても印象的で、真珠のおしゃれの心意気を教えてもらった気がしました。今でもお客様のネックレスを仕立てるとき、ふとあの方のことを思い出します。

ワイヤーへの挑戦

私は糸での方法しか知らず、それが普通で当たり前だと思っていたので、敢えて他の方法を知ることもなく時は過ぎていきました。

しかし、お客様のご要望にお応えしたい気持ちと、用途に合わせた提案をしたいという思いから、パールのワイヤー仕立てにも取り組むようになりました。

糸の特徴

メリット
• きつく締めながら作るため、凛とした張りと硬さが生まれる
• 冠婚葬祭にふさわしい品格がある
• 途中にナッツ(コマ結び)を入れられるため、万が一切れても飛び散りにくい

デメリット
• 経年で隙間ができることがある
• ロングネックレスは重みで糸が伸びることがある
• 穴が小さいため、制作に慣れが必要

ワイヤーの特徴

メリット
• 比較的しなやかな仕上がりになる
• 重みに耐えられるため、伸びにくく隙間もできにくい
• ロングネックレスや天然石入りにも適している
• 丸めたり捻ったりと、機能的なデザインにも向いている

デメリット
• 専用パーツと極小ネジで留めるため、留め具が特殊
• 糸に比べて張りが少なく、柔らかい印象になる

仕上がり

糸は張りがあって硬めに仕上がり凛とした感じ。

ワイヤーはしなやかさを感じます

まとめ

糸とワイヤー、どちらが正解というわけではありません。用途や目的によって最適な方法は変わります。
迷ったときは、ぜひ専門家にご相談ください。あなたの大切なネックレスに合った仕立て方をご提案します。

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