パワーストーンのパワーって何?
数年前、この名をつけたブレスレットが
横行するのを苦々しく思っていました。
申し訳ないのですがそう思っています。
石には何の罪もないのですが
それをめちゃくちゃ高く売るご商売が
霊感商法のようで嫌なのです。
藁をもすがる思いで行き着くところ
高額で購入しておられる。
私は石の勉強もしたし値段も知っています。
だから嫌なのです。
そこになんのエビデンスがあるんだろう?
感覚的なものでしかないのでは?
石を愛する私には理解不能で仕方がありませんでした。
だいぶ下火にはなったかもしれないけれど
宝石のショーでは相変わらず人気があるように
見えます。
鉱物学的に、科学者もマイナスイオンというものは
存在しないと言っておられる。
ただ鉱物、宝石を最初に造り賜うた、
地球をも存在させた
そもそもの見えないパワー(エネルギー)こそ、
褒めたたえるもののように思うのです。
もし、石に宿るパワーがあるとしたら
そのエネルギーの欠片にすぎないのなら
少し理解ができます。少し。
(オパール:石のバイヤーの友人の形見の一つ。滑らかなオパールの乳白色が美しい)
なぜ石に惹かれるのか
でも、私は石が大好きです。
琥珀のキラキラした美しさ、
水晶の結晶のなんと奥深い光りかた、
初めてダイヤモンドを顕微鏡で見た感動は
マリア様を思い出すほど清らかで
美しい、いつまでも観ていたいものでした。
太古から人は、
例えば木の根っこが地面に突出した際に
漏れ出たきれいな石を磨き身につけたかもしれない。
動物が穴を掘った際に、搔き出した土から
石がきらっと光ったかもしれない。
手にした人はそれを見て
愛する人にプレゼントしたいと思ったかもしれない。
聖書にも、モーセの祭服に宝石を縫いつけた
という記録があります。
サファイアの床で神と交信するという
記述もあります。
それは、神が命じたことでもありました。
紀元前からそんな関わりがあるのだから、
人と宝石とは深い関係があるのでしょう。
でも、石は魔法ではないし
パワーがあるのかを測ることができないのです。
結局パワーストーンって何?
そう、美しい琥珀を見ていると
気持ちがいいという事実、
複雑な模様の水晶に見とれている時間は無だったり、
そんな自然の力に癒されてスッキリしたり
自分を鼓舞してくれる気がする、
何か出来るような気がする、など
人の柔らかな部分に作用するからだと考えます。
人の心に寄り添い、数値ではない何かを放ち
願いが叶うかもしれない前向きさを
もたらせてくれるものでは?
自分の中にある可能性をひき出してくれる
元気になるかも知れない。
そのパワーをくれる?
だからそこに依存してはいけない。
期待してはいけないのです。
石は叶えてくれません。
石を見て自分の力を信じること。
美しさを感じるだけでいい。。
石は魔法使いではなく友だち。
辛いときも楽しいときもそこにいてくれます。
もし叶ったのならそれはあなたの力。
心地よく生きていく秘訣のひとつ。
植物にもある生のエネルギー、
石は枯れないから持って楽しむには最適なのかも。
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